私の嵐の音楽体験は、「きっと大丈夫」で始まり、次が、「いざッNow!」のLive DVDそして、「How's It going」 のLive DVDなのです。これで、たしか3ヶ月くらいはすごしていたと思います。だから、私は嵐の音楽ってかなり「聴ける」と思っていました。
その後、ARASHICだとか、TIMEを聞いてみてから、CDとしてのHow's It Goingを改めて聴いてみると、最近のCDとはかなり趣向に差があるのだ、ということを実感します。以前日経エンタテイメントに市川さんという方が書かれていた「脱アイドルを志しての音楽的冒険」「そしてこの一年半の変化球の自粛」が何をさしているのか知りたかったのは、実は、私は、彼らのAlbumの作りについて言っているのではないかと思ったからなのです。 ARASHICを聴いた時に少し意外だったのが、思ったよりFunkyな曲が少なかったことでした。だから、How'sなんかもTourはダンサブルだけど、CDはそうでもないのか?とも思っていました。でも、こうして一曲づつ聴いてみると、やはりこのAlbumには、黒っぽい曲が多い。というか私が好きな曲が多い。それは、洋楽っぽい曲が多いということかもしれませんし、大野君のVocal Soloが多いということかもしれませんけれど。
だけど、これらのCDを出していた頃の嵐は、ジャニーズの1つのアイドルグループ以上では無かったのでしょう。(と言われていますよね?たぶん)それで、ONEまたは、ARASHICごろから、CDの内容を意図的に変えて行ったのかもしれません。そして、嵐は、明らかにARASHIC以降(実際には、たぶん今年の初めからだと思いますが)人気が急上昇なわけです。その為、TIMEはさらにその延長に音楽性を置いたのではないでしょうか。
けど、私は最近の嵐の人気は、別にARASHICの音楽性の成功ではないし、むしろ音楽性としては、この時代の趣向の方がいいと思うくらいです。これからの嵐のファンは、ますます、年齢層が高かったり男性が増えたりするわけですから、あまりベタな歌謡曲や元気な8ビートロックばかりよりは、このAlbumのようなAdultな曲をやった方がよいのではないかしら。と言っている私は、それほどDisco音楽が好きなわけではないのだけれど、嵐がDiscoを含む黒っぽい音楽をやってるのが好きなんですよ。
☆とまどいながら
の最初は、ちょっとコーラスが入るだけのインスト風です。このギターワークがBritish ネオアコ風。Style CouncilとかBen Watt( Everything but the girl )あたりを思い起こさせます。なんか、懐かしいですが、Albumのオープニングをこういう形にするというのは、かなり、大人っぽいつくりですよね。
そして、打って変わって、私としては、苦手な部類の曲に変わります。いきなりのサビは、大野君の歌い方の私の苦手な部分が全面に出ていたりするわけだし。
でも良い曲だってことはわかるし、大野君の唄はやっぱりうまいんです。
☆crazy groundの王様
昔、Curiosity Killed the catっていうおしゃれな名前のグループがおりました。そのグループは名前だけでなく、とてもステキでダンサブルな曲をやっておりましたとさ。やっぱりtyle Councilのころです。このグループのステキさは、そのもう少し前に流行っていた、AOR(Adult Oriented Rock)と違って、アメリカの達観したようなおじ様ではなく、イギリスの若い男の子たちだったことです。やはりイギリス人の手にかかると、こうした音楽も、おしゃれ感が漂います。
前置きが長くなりましたが、この曲は、Curiosityの雰囲気をかなり持っています。特に、サビでストリングスが拍の頭を刻むところが、Debut曲のMisfitを思い出させます。サビ以外にも節回しもかなりCuriosityっぽいのです。けど、CuriosityのVocalだったBenは、どちらかというと翔ちゃんのような低い声で、黒っぽさが強かったですけれど。(たぶんBenにはBlackの血がいくばくか混じっていたんではないか)
それから、翔ちゃんのRapが"かっこいぃですね"。翔ちゃんのやりたい音楽の世界は、かなりCuriosityに近いと思うんですよ。だから、この曲は、翔ちゃんはたぶんかなり好きなはずで、しかもこの曲によく似合った形のRapを入れています。そして、この曲のLylicsは、sarcasticと言うのでしょうか、こういう態度って翔ちゃんにしてはちょっとめずらしい感じです。"もんだぃなぃですね””きたぃ、だぃですね””わたくしきらぃじゃなぃですね”、とむちゃくちゃ笑えます。こういうのって、一般の日本企業でも良く聴かれるビジネスフレーズっぽいですが、これ、翔ちゃんは、外人なまりでやってるもんだから、日本で営業やってる、いかにもな外人の感じがありありと目に浮かびます。
☆Lucky Man
この曲の前奏や間奏のブラスと翔ちゃんのRap+女性コーラスだけでやっている所は、むちゃくちゃかっこいいと思います。ほんと、嵐の、このYellow Skinned Funkとでも言うべき音楽性がすごく魅力的だと思います。
それとね、「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ~ンで」という歌詞も大好きだし。
そして、唄が進んで行くと、かなり歌謡曲ちっくになります。その歌謡曲感を演出するのにむちゃくちゃ役立ってはおりますが、大野君のソロの歌唱がたまらなく魅力的であります。この頃は、大野くん、こういうおいしいソロをよく任されていましたよね。それはすごく正しいことだと思うんだけれども、最近はやっぱりちょっと大野ソロの比率が下がっているのが残念です。
☆身長差のない恋人
この曲も、出だしとか、むっちゃかっこいいんですよ。もう、Let's Disco!ですよ。このギターのきざみ方といい、ベースの入りかた、そしてブラスとストリングス。あ~、も~~~ステキ!(サミー風に)ほんと、こういう曲、この2000年代にやっちゃっていいのか!って言うくらいですよ。けど、いいんです。本当に上手につくられていると思います。すごく70年代の香りがするんだけど、でも、70年代は、こんなに洗練されていなかったんですよ。だから、今の時代にフィットするように、かっこよさに磨きをかけたアレンジで、しかも、アイドルグループに唄わせちゃうのは、ものすごく今風なことで、正しくそして、とんでもなくかっこいいことだと思います。
実は、長い間、この曲の歌の部分は、すご~くアレンジにマッチしているから、音楽全体の中のメロディとしてしか捕らえておりませんでした。嵐の他の曲では、アレンジだけが黒っぽくメロディは歌謡曲っぽいものが多いのですが、この曲は、唄のメロディも、十分にDiscoっぽいですし、大野君の唄い方も、結構、Discoっぽくて、私としては大満足なんです。
だから、歌詞なんて気にしていなかったんですが、ずいぶん後になって、歌詞を聴いてみたら、ものすごく面白い歌詞なんですね。なんてのか、実際のそんな立場の男の子の独り言みたいな感じに上手に言葉が選ばれていると思います。それに、大野君が歌ってると思うと、結構洒落になんないから微笑ましいですし。
☆ONLY LOVE
How's it going のLiveより遅いのっ。なんででしょうね。通常、LIVEではすくなくとも、カラオケは生じゃないらしいので、わざわざ、Recordingの時とテンポを変えなくてもいいと思うんですが。もともと、速いバージョンもあったのかな。そして、この大野君の歌唱を聞くと、How's it Going Liveを思い出してしまい、少し髪が長めで可愛らしく唄っている大野君が目に浮かんでしまいますね。
ま、それは良いとして、この曲は、メロディやアレンジは完全にSoulです。(クレジットを見ると、作曲には、外人らしき名前が3人ならんでいるのですが、べつに、オリジナルを外人が歌っていたわけではなさそうです。)それを、大野君がかなりSoul歌手っぽく、唄っています。
これは、かなり洋楽そのもののつくりなので、私としては、不満なく聴いていられますし、大野君の唄のうまさ、幅の広さを堪能することができます。ほんとに、この人、器用な人なんだなぁ。
☆嵐のまえの静けさ
これは、打って変わって8ビート。これも、嵐たちが、ジャンプしながら走っている姿が浮かんできますよね。このロック感もいいですねぇ。翔ちゃんとニノあたりがすごく上手に歌っていると思います。この曲も、サビ以外はかなりかっこいいんですが、なぜかサビになると歌謡曲丸出しのメロになっていくんですな、これが。けど、大野君の声はそういう部分でFeatureされる、、そういう役回りなのね。
あと、ギターの音が爽快。
☆Blue
出だしのニノを聴いて、あれこれ誰?ってくらいニノが大野君ぽく歌っているんですが、その後を引き継ぐと大野君はやっぱり、もっとうまいんですよね。そして、この唄は、大野君、あまり歌謡曲謡いをしていないので、好きです。
のろい曲はきらいな私ですが、これくらいメロディがいいと、大丈夫なんです。この曲は、かなりお約束的なきれいな曲でありますし、Liveで5人が孔雀を思わせるブルーの服を着ていたのが印象的であります。
☆Walking in the Rain
本当にこのAlbumは、黒っぽい曲が多いです。70年代終わり~80年代はじめのBlack Contemporaryというのか、Ray Parker Jr.とか、Grover WashingtonあたりのMoodいっぱいですよね、この曲。ONLY LOVEと同様、こちらも作曲者には3名の外人らしき人の名前がCreditされております。けど、たぶんこれも嵐用書下ろしだろうと思われます。
アレンジもむっちゃムードソウルですけど、嵐の歌唱はその雰囲気を壊さないだけのQualityを持っています。大野君も、ほんとこんな曲ばかり歌っていてくれたら、今よりもっと好きになってしまうのに。
途中のRyhtmをちょっとくずすアレンジとかも小粋だし、これまた、私としては、大満足の一曲ですね。最近のアイドルってこんな曲やっているってんだったら、もう全然オーライじゃん。
☆パレット
大野君はほんとうに唄がうまいなぁ。このメロディ大野君のソロで始まっていなかったら、通常の私は絶対聴かないタイプの曲なんですが、この人の場合、彼の歌唱力で聞かせられてしまうんです。そして、コーラスにはいっているアイババちゃんの声がまたいいですね。
そうそう、これは私が飛ばしてしまうタイプの曲ではありますが、歌謡曲じゃないんですよ。西洋音楽ですよね。例の10CCがどうしたこうしたって話は、この曲を例に引いてくれたら、まだ理解できたかもしれないくらい。。。
☆できるだけ
またまた、ダンサブルな曲です。しかも、大野君のFake(?)から始まります。最近、嵐を聴きすぎて、出展の曲がなんだったかのセンスが鈍っているんですが、この曲の出だしのギターの刻みはなんだったろう。。。けど、それに次ぐストリングのアレンジは忘れもしない、Rick Astley さんです。いえ、RickはSingerで、アレンジは、Stock Atkin & Waltermanという当時完全に業界を席捲していたProducer Unitですが。(他には、Bananarama、Mel &Kim、Kylie Minogue などEuro Beat 系はほとんど彼らがProducerでした)
ええ、そして、全曲を通じて、SA&Wの影響は出ていますけれど、あまり、露骨なEuro Beatにはなっていないようですね。というか、大野君は、この曲で、あのRick Astley踊りをしないから。。。(Rick Astleyダンスを知ってる人にしか、このニュアンスは伝わらないでしょうけど)
けど、Outro近くの大野君の"do you want me , babe ?"とかって、発音完璧ですよね?この時期の大野君は、割とはずしてる英語無いような気がするんです。
☆テ・アゲロ
リズム的には、前の曲からの流れを汲んでダンサブル。ええ、たしかに、Discoの臭いがします。曲は日本の歌謡界がずっと昔から好んで取り入れたスパニッシュメロディになっています。ちょっとえげつない感じもしますが、ま、ノリがいいので良いんではないでしょうかね。ギター感とか、タイコは、カルロス・サンタナ大先生の音楽観を彷彿をさせますしね。
それと、この曲って、雰囲気が松潤に似合ってるよね。
☆15th Moon
これあたりから、Drum'n'bassっぽいアレンジが導入されたのでしょうか。メロディ自体は、かなりベタですが、アレンジのせいで、かろうじて聴けます。けど、ちょっと苦手。
大野君の背後にだれかボコーダーがすきな人が居るんでしょうか。Song For Meでも使われていましたが、この曲でも、けっこうモロな感じで使っています。
☆どんな言葉で
この曲は、私の乏しい音楽暦から判断すると、あまり類似の曲がなく、オリジナリティを感じる曲です。アレンジの細部で、耳慣れたものがあるような気もするけど、あまり重要じゃない。
そんなことはどうでもいいんですが、いいですね、この曲。というのも、嵐がRock的パフォーマンスをしているからではないかと思います。この"Wohoo!" というのがStonesに似ているからということだけでなく、Stones的な乾いたRockの感じが出ています。う~ん、それともGuitarの音がそうなのか。それに、歌詞のリズムへの乗せ方も好きです。
また、私は、意外とリズム楽器としてのギターが好きなんですから、リズムにギターが乗ってくるところには、ぐいっと引き込まれます。大野君の唄も、私の歌って欲しい歌い方ですし。というか、こんな唄い方他ではほとんど披露していないですよね?特に、最後の方の(もともとの言葉の意味としての)Fakeのところ。あと、もうちょっとやってもらってもいいぞ、って感じ。
あの、あれですよ、もしかすると、ギターの入れ方がGeroge Mickeal(Wham!の片割れ)のFaith(Wham!解散後Solo第一弾Hit)に似ているのかも。とはいえ、Bo Diddleyリズム(アメリカのギタリスト。彼の編み出したリズムはその後のRock界に大きな影響を与えた。FaithはBo Dedleyリズム)というわけではありません。
う~ん、これは、私が、Timeの中で 「Love Situation」を特別扱いに好きなように、How's it goingの中では、特別に愛していく曲なのかもしれない。
☆ピカ☆ンチ
これを最初に聞いたのは、いざッ!NowのDVDだったので、単にLiveを盛り上げるために入れている曲だと思っていました。だって、この完全に今風(というかDrum'n'Bassなんで90年代風なんだと思いますが、最近の曲に疎い私からみると90年代はかなり今)のつくりの曲は、見せるダンスやLightingをするには向いているでしょうけれど、とてもアイドルの本職の曲とは思えなかったんですもの。
しかし、これは、なんと彼らのSingleであるだけでなく、初主演映画のTitleソングだったんですね。それを考えると、確かに、この時期の嵐は、かなり自分達のファンに対していろんな挑戦をしていたと言えると思います。だけどたぶん、この頃の嵐のファンはまだ、若い女性が中心だったと思うので、製作側の心配をよそに意外にすんなり受け入れられてしまったりしたのではないでしょうか。
かくいう私は、基本的に翔ちゃんのRapのかなりのファンであることもあり、この曲もかなりかっこいいと思っています。ま、Drum'n'bassはかっこいいってこともあるんですが、一方。サビの旋律とかは、相変わらず、ちょっと"シー調"(すみません、古い言葉で。C調=ハ長調=ありがち の意)感があって、相殺されているんです。これをぐっとPositive 方向に引っ張るのが、やっぱり翔ちゃんのRapなんですよね。
ほんと、嵐は、メンバーに恵まれてるよなぁ。
翔ちゃんって、一般的にはTVではいじられキャラで、運動音痴とか、身体が硬いとか、嵐で一番ダメな個体みたいに扱われることが多いけど、でもみんな、彼が勉強できて、しかも実質的なGroupのとりまとめだということは知ってるわけだ。ここまで聴いた人達は、勉強できてしっかり者にありがちな、芸はあまり無い人だと思うんじゃないかしら。
ところがどっこい、翔ちゃんは、嵐のRap隊長で、その実力はちょっとやそっとじゃないって、知ってる?!!
以上、毎度ながら、お粗末様でした。
さて、次の感想文に備えてこれから、いざッ、NowのCDを注文します。(まだ持っていないんかい!)
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