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20世紀少年

20世紀少年

のコミックスを読んでる。
そもそものきっかけは、これの映画ができて、TVでかなり宣伝していたことだった。だって、T.REXの20Century BoyがTVでガンガンかかるわけですよ。そういう映画があるってことはいやが上にも認識した。そして、それは、浦沢直樹というPluteを書いている人の原作だっていう。だからちょっと気になってはいたの。

ある日、Rockでない友人が、この20century boyの曲のことを、「20世紀少年の曲」と呼んだのを聞いた時、あの曲はもはや、昔懐かしいT.REXのかっこいい曲ではなく、話題の映画のテーマソングとして知られるようになったのだと、実感した。なんとも、ほこらしいような、納得できないような気分だった。

そんな頃、会社の友人で、いろいろと私にこうした情報をくれる人が、「20世紀少年?貸してあげようか?」と言ったので、2つ返事で借りることにしたのです。すこしづつ読んでるの。一週間に2冊くらいづつ。今は、もう20巻なので、あと少しで終りです。

もともと、どんな漫画かまったく知らずに読み始めたのだけど、話の中で主人公たちの小学生のころに時代が遡ったりします。これが、、読んでると、どうも自分と同じころの時代っぽい。もしかして作者は私と同年代かな、と思った。どうやら同じ年の生まれの人のようであります。そうだよね、T.REXだもん。だけど、それは、中学の時。たしかに、中学の放送部で昼休みにRockかけたい、あるいはかけるのがある意味、大人への抵抗の第1歩だった。その体験の共有者は同世代にはいくらでもいる。

でもこの話は、小学生のころからを書いてるでしょ。オッチョが、ヒッピーの事とか、ウッドストックの事を近所の兄ちゃんから聞かされて、その話にかぶれて、まわりの子に話すとことろがあります。おまえら、わかんないだろ、ってな風に。この部分が私、とっても印象に残りました。あ、この感じわかる、って。私には、こういう明示的なヒッピー文化宣教者は居なかったんだ。直接的に語る人が居なくても、空気に流れていたんだろうなぁ、ウッドストックやヒッピーって。ハートに火をつけては、自分で意識していなかったけど知ってたし。だから、そんなことを聞いて、友達に得意げに話すオッチョの気持ちはほんとに良くわかる。オッチョは、頭も良くて、おませで、よくも知らない外国の話のかっこよさがそれなりにわかって、それを吹聴していたんだと思う。自慢半分。それほどフラワームーブメントのことが理解できていたわけじゃないんだ、ベトナム戦争もニクソンもNewsで見たことがあるだけな子供なわけだし。

本人も、大人になると、そんなこと忘れちゃうし。

だけど、この時期(Teenagerになる前=12歳以下)に受けたこういう思想的なシャワーってのは、やっぱり人格の形成の中には、どんな形にしろ刷り込まれている。たとえ、それが当時の世の中の動きを正しく反映していなかったとしてもだ。間違っていたとしても、本人がその時に理解したこと、理解した気になったことは人格形成の中にどうしたって入ってきちゃうのだ。たぶん、逆にそれをオッチョに教えたヒッピーの兄ちゃんは、フラワームーブメントなんて知ったのはHigh Teen以降なんだから、左脳では理解したかもしれないけど、人格形成に織り込まれるってほどではないかもしれない。それどころか、本当に一時的にかぶれただけで、オッチョより早く忘れてしまったかもしれない。

そうなの、長い間私はヒッピームーブメントの時にそれが享受できる年齢でなかったことを残念に思っていたし、全学連の没落のあとの時代に思春期を過ごした私たちは、その後のバブル文化を共有することもできず、中途半端な世代だと思っていた。だけど、こういう浦沢さんのような人の存在を見出すと、そのハザマの世代を生き、自分の深層のどこかにヒッピー的なものを抱えている我々の世代(の一部の輩)は、それはそれで独特の感性を共有している類まれなる世代なのかもしれない、と思える。

私はオッチョほど、その後の人生で自分に厳しくなかったので、あんな立派な大人にはなっていない。だけど、自分のどこかには、小学生のときに頭上で繰り広げられていたヒッピーやべ平連や安田講堂やいろんなものがぐちゃまぜになったものが残っている。たぶん、それが私の攻撃性の元でもあり、Rockがすきな理由であり、彼氏にするなら松潤の理由なのだ。松潤には、なんらかの理由で、類似のものが刷り込まれているように思えるのだ、だから、松潤が好き。

コミックスはまだあと数冊あるようだけど、映画も見たいな。私がコミックスを読んで感じたことが、唐沢さんや豊川さんに表現できるののかなぁ、という、疑問はあるけれどね。それに、堤監督は、私と同様な刷り込みがあるように見えない人ですからね。それでも映画見たいです。

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